建築・都市システム学系の概要

これからの社会は、地球温暖化にともなうグローバルな環境変化の中で、エネルギー消費の削減、水や食料の不足など、資源の制約や枯渇を経験することが予想されます。さらに日本社会は、少子高齢化の進行とともに、社会システムの再構築や建築・社会基盤施設の整備・維持管理を達成しなければなりません。このような社会的要請に応えるためには、物質的な豊かさから生活の質の向上を求める生き方への転換、および建築・社会基盤施設やそれをとりまく国土の環境の適切な管理が必要で、それを実現するための新たな技術が求められます。また、そのような技術を身につけ、将来を担っていける優秀な技術者を養成しなければなりません。

豊橋技術科学大学、建築・都市システム学系では、これからの社会に安全・安心で質の高い生活環境を提供するために、都市・地域の建築・社会基盤施設および国土環境をデザインするとともに、それらをシステムとしてマネジメントするための技術を研究しています。また、このような技術を習得した技術者を育てるための教育プログラムを提供しています。すなわち、従来の学問分野である建築学と土木工学を融合させるとともに、社会科学および人文科学の要素を積極的に取り入れた新しい学問分野にチャレンジしています。研究面では、都市や地域の持続的発展のために必要な基盤的研究や未来社会に新しい価値を生み出すための創造的研究を実践しています。また、これらを教育課程に反映させることにより、建築・社会基盤分野の専門知識とそれらを活かすデザイン力・マネジメント力を備え、国際的に活躍できる実践的・創造的技術者を育てることを目標としています。

この目標を実のあるものにするために、平成22年度からはカリキュラムを一新し、基盤的専門科目を充実させるとともに、人文社会科学の要素を専門教育に積極的に取り入れました。すなわち、「デザイン技術」については、技術者教育に深みを持たせるために、歴史、文化などに関する科目を、また、「マネジメント技術」についても、経済、法律などに関する科目を専門科目としてカリキュラムに反映させています。また、研究分野についても、「建築・都市デザイン学分野」および「都市・地域マネジメント学分野」の2本柱を立て、デザイン研究とマネジメント研究を推進することを目標に掲げています。平成22年度からは、既存の建設工学課程のカリキュラムについても、上記の構想に合わせて大幅に変更しており、新しい教育体制での技術者教育をスタートさせました。

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コース概要紹介

建築コース

建築コースイメージ

建築コースとは?

建築分野の技術者の養成を目指すコースです。教育課程は JABEEの技術者教育認定を建築分野で受けていますので、卒業生は技術士の第一次試験が免除されます。また一級建築士の受験資格を得ることができるプログラムとして国土交通省に認可されています。

コースの特徴

建築分野に加えて社会基盤分野の科目も学習することにより、幅広い専門知識を得ることができます。コース選択は4年次に行いますので、高専の専門分野からの変更も可能です。大学院ではキャリアプログラムが用意され卒業後の職業を意識した履修が可能です。

社会基盤コース

社会基盤コースイメージ

社会基盤コースとは?

社会基盤分野の技術者養成を目指すコースです。教育課程はJABEEの技術者教育認定を土木分野で受けていますので、卒業生は技術士の第一次試験が免除されます。また測量士などの資格に対応するとともに、履修科目を満たせは建築士の受験資格も得られます。

コースの特徴

社会基盤分野に加えて建築分野の科目も学習することにより、幅広い専門知識を得ることができます。コース選択は4年次に行いますので、高専の専門分野からの変更も可能です。大学院ではキャリアプログラムが用意され卒業後の職業を意識した履修が可能です。

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